
マネジメントをさせて頂いているミュージシャンの大儀見 元さん(Percussion, Vocal)率いる 五人編成のミニマム・サルサ・オーケストラ「swingoza+」(スインゴサ・マス)で、ライブ全編ストリーミング配信(&オンラインでの応援投げ銭システム)にトライしました。
改めて触れるまでもなく、新型コロナウイルス禍のために、もはや会場でのライブができず、この先も見通しが立たない状況の中。
「どういう風にやったの?」というお尋ねが直接間接に届き、個別にポロポロと答えていたのですが、だんだん増えてきたので、ここに載せてしまおうと思う次第です。
すでに、改善向上の余地はたくさんあって、既に「次はこうしたい!」というプランもいくつか具体的にありますが、本当に初めての試行錯誤の記録です。
(ちなみに、楽観的で自己肯定感の強い私は「ひとまず初回にしたら上出来じゃった!」と思っております。優しいリーダーもメンバーも一緒に奮闘してくれたお店のオーナーやPAさんもきっと同感に違いない。と、思い込んでおります。笑)
インターネット関連は不得意ではありません。しかし、配信を決めたのが直前だったのと、3箇所の会場のうち2箇所は初めて伺うお店だったので、行ってみるまで状況が分からないと言う不安はありました。
そんなわけで、その道のプロから見たら、何言ってんのよという話も紛れてるかもしれませんが、まさにこれから、1から頑張ってみたい!と言う人に共有できればと思います。
◎長くなりそうなので、最初に(現時点での)結論を言うと、
MacBook → YouTubeの音質画質は、総じてかなりよろしくなかった。
iPhone→ Facebookは悪くなかった。InstagramとTwitterはそれよりはやや劣った。
です。
では、ここから以下、導入から準備段階について書きます。
◎どこから配信するか?
広く一般に向けての 1.YouTubeと、
ファンの方や友人知人が繋がっている 2. Facebook (大儀見元オフィシャル)の二本立て。
(3日目には、 InstagramとTwitterにもそれぞれに少しずつ配信してみました。)
◎有料か?無料か?
新型コロナ期にに突入してから、プロも、アマも、WEBやSNS上に動画配信する人が増えてきました。
が、演奏によって生計を立てているプロに関しては、むやみやたらに無料配信すべきではないし、それを求めるべきでもないと、個人的には考えています。
ただ、配信時の画質&音質を保証できないという事情があって、また、この時期に一人でも多くの方に音を届けたいという思いもあって、(マイナーな有料配信チャンネルではなく)、誰もがアクセスしやすいところ=YouTubeやFacebookで配信しなければ意味がない、と判断しました。
結果として、「配信そのものは無料」とし、別サイト(3. Peatix)から「応援投げ銭」をいただけるような環境を作ることにしました。
◎事前の準備
1. YouTube編
◯配信は、PCからです。
チャンネル登録者数や過去の視聴時間に応じてスマホからも可能となる模様ですが、わたし(アテネ・ミュージック)のチャンネル https://www.youtube.com/user/AthenaeMusicandArts は、まだ500名程度の登録者数のため、それはできず。
今回は、手持ちのMacBookから配信することになりました。
◯Youtubeでのライブ配信は、YouTube studio事前予約(日時指定)ができるので、セットして、生成されるURLリンクを、事前の告知でみなさんに周知します。
◯映像について、(今回は本当に急きょだったので)内臓カメラを使用しました。
ただ、これは"インカメラ"の為、操作やコメントの度に自分が映り込んでしまうという現象が発生します。アーティストが自身でやるときにはそれも楽しいと思いますが、スタッフがやる場合には何かと不便。
次回は外付けカメラかビデオをラインで繋ぐ形を試したい。
◯音声については、ラインとエアを2ミックスでOUTしたものを、インターフェース経由して、USBでIN。詳細は後述。
また、特に音声について、YouTube原因と思われる謎現象や試行錯誤あったので、これも後述。
2. Facebook ほかSNS編
◯Facebookには、iPhoneから配信。(機種はそこその年季の入ったiPhone SE...)
◯Facebookは、ライブ配信の予約はできない(と思ってるけど実はできたりするかな?)ので、どのアカウントから配信するかということを事前に告知する。
◯映像は、設置場所の都合によりインカメラで配信した瞬間があり、しかし左右反転しまう(ときがあった)ので注意。
◯音声INは、内臓マイク/外付けマイク/イヤフォンジャックからの3パターンを実験。
◉Instagramは、ストーリーズから「ライブ」を選んで配信。
◉Twitterは、投稿画面のカメラマークかを押すと「撮影」or「ライブ」が選べるので、ライブを選んで配信。
3. Peatix編(応援投げ銭を受取るシステム)
◯Peatix(ピーティックス)は、イベント管理&スマホで完結するチケット販売のサービスを提供するサイト https://peatix.com/ 。
これまで、「参加者」として、コンサートやイベントのチケットを購入するために使った事はあり、シンプルですごく分かりやすいなと思っていたので、初めて「主催者」として登録。
(登録費用なし、基本使用料等なし。売り上げに応じて、1件あたりの販売手数料4.99%+99円を支払う。)
◯ちなみに、Paypayを使っている人もいると聞いて、なるほど簡単でいいねと思いましたが、今回ステージに立つダンディーなオジさまたちのイメージと、Paypayはそぐわない!と言う私の勝手な思い込みにより却下。
後日、"投げ銭"にこれを使用する事は規約上NGと言うことを知り、結果論だけど使用しなくてよかったわ、という次第です。
◯事前準備としては、(アカウントがない人は)アカウントをつくり、グループをつくり、イベントをつくって、公開する。
「5分でできる!」は、下準備ができていて、あとサクサク入力するだけでOKという状態の場合。
実際には、イベントのタイトル、紹介文、チケットの種類と金額、イベント開催期間(要注意)、イベントURL、その他諸々あるので、その場で探りながら考えていく初回はいったりきたりで、少なくとも30分ぐらい、こういうのが苦手な方は小一時間はみておくとよいかも。
◎その他にあると便利なもの
iPhoneの三脚、バッテリー、電源タップ(延長コード)、養生テープやマスキングテープ、手鏡(後述)、音響周りのものはどのようにイン&アウトするかによって変わるので後述。
本日、まずはここまで ^_^
文責 Masami Seto(ATHENAE Music & Arts)

2020年4月6日(月)スタート!
道玄坂の上のビルのてっぺん
渋谷の"屋根裏"から配信する
無観客スタジオライブ
"From the Attic in Shibuya"
<出演者>
🎙4.6(月)石塚隆充(cante, guitar)http://takante.info Takamitsu Ishizuka
🎙4.7(火)大儀見元(vo, guitar, perc) http://genogimi.com Gen Ogimi
🎙4.8(水)トリオ・東京ソン Trio Tokyo Son
Makoto(vo, perc)斎藤タカヤ(p, cho)小泉哲夫(b, cho)
<配信先>
💻出演者のSNS(Facebook, Instagram,Twitter)
💻 アテネ・ミュージックのYouTubeチャンネル(チャンネル登録よろしくお願いします)
https://www.youtube.com/user/AthenaeMusicandArts
*配信そのものは、インターネット環境があれば、パソコンから/タブレットから/スマホから、無料でご覧いただくことができます。
*外出自粛と行動制限の中で、演奏の場・活動の場を失っているミュージシャンやスタッフの活動支援のため、ライブがお気に召しましたら「応援の投げ銭」をいただくことができれば幸いです。
*情勢の変化により、配信が行えなくなる可能性もありますことをご了承くださいませ。